人間の在り方

 日本では、「子供は親の背中を見て育つ」とよくいわれています。
潜在意識の中に沢山の情報がインプットされながら人は育ってゆくのではないでしょうか。

 例えば、子供に暴力をふるう親がいたら、その親も必ず親から暴力をふるわれており、またその親も必ず暴力をふるわれているといわれます。

 良いことも悪いこともみんな潜在意識の中にインプットされているのですから、それらが無意識のうちにいつ出てくるか分かりません。

 「私の父は、お母さんにどうしろこうしろと決して言いません。お母さんも、働いて疲れて帰って来ているにもかかわらず、自分で気が付いたことは何でもしてしまいます。お母さんは仕事がとても好きな人でしたから、朝の8時から夜の8時まで休日なしでいくらでも働く人でした。」という人がいました。やはりその子も又、仕事が大変好きで、人一倍よく気がきく心の優しい子でした。積極的で素直でとても明朗でした。それは親を尊敬していれば当然そっくりなまでに似たことをするはずではないでしょうか。

 最近日本では、少年の非行が問題になってきたために文部省が「心の教育」を始めることになりました。しかし、政府の立場で理想像を説いても、世人の反発を誘発することになるかも知れません。むしろインターネットで民間の声を寄せあって、政府も民間も一緒になって、子供といわず大人もみんなで人間の在り方について語り合う場ができたなら、はるかに説得力のある全人類に共通する人間の理想像が浮かび上がってくるのではないでしょうか。



世界中どこの国でもいつの時代にでも共通する人間の在り方というものをインターネットで世界中の人々と共に語り合うことができたら、きっとこの世に人間関係の対立もなくなることでしょう