今 子供が危ない

 先日テレビで、北朝鮮のお母さんが「私は食べなくてもよいから子供におなかいっぱいに食べさせてやりたい」と言っているところを報道していました。

 今、日本では、政府広報のテレビで「あなたの子供が夜11時にどこにいるかを知っていますか。」と報道しています。

 "家貧しうして孝子出づ"という諺があるように、貧しい時に親子の本音のふれあいがあって子供は育つのではないでしょうか。親は子供が可愛そうだと思い、子供は親が可愛そうだと思い、お互いに何とかして助けたいという一心なる思いから、親思いの親孝行な立派な子が育つのではないでしょうか。

 最近の日本の家庭は、豊かさの中で親は子供に好き勝手にさせることが愛情だと勘違いをして、躾の出来る家庭さえも少なくなってきました。今、日本では、親孝行を教える人がいなくなりつつあります。親を助けられない人が、社会に出て誰を助けられるというのでしょうか。自己主張をすることが一番素晴らしいことだと思って、今、子供達は人を助ける心など全く忘れてしまってます。

 自己主張とは、わがまま気ままで我を通すことだと思っていたならば、自分への厳しさや忍耐力などというものは育ちません。社会に出て就職をしても、その厳しさについていけず、転々と職を変えることになるのかもしれません。

 今、子供達は、自分への厳しさをどこで学べばよいのでしょうか。ぬくぬくと育った子は、現実の厳しさについていくことは出来ません。甘やかすのではなく、適度な厳しい環境をつくって、それに打ち勝つたくましさを養うことが一番大切なはずです。

 そのためには、まず家族そろって規則正しい生活のリズムを身に付けるのも1つの方法ではないのでしょうか。



 厳しさを身につけるためには、規則正しい生活や目標を持つことや厳しい環境づくりなどといろいろな方法があることでしょう。
 しかし一番よいことは、人を助けるために進んで犠牲を惜しまない人間になることを学ぶことではないのでしょうか。