なぜだろう

 昔、リンゴが木から落ちたのを見て、なぜだろうかと大変驚いた人がいました。

 動物は、なぜだろうかとあまり深くは考えません。人間も昔はなぜだろうかと はあまり考えませんでした。何もかも偶然と思っていたものが、そこには必ず 原因があるという考え方をするようになってから、人類の文明は急激に発展を 続けるようになりました。

 事故も怪我も病気も決して偶然ではなく、そこには必ず原因があるという考え 方を今日しない人はいません。会社が発展するのも倒れるのも決して偶然では なく、そこには必ず原因があると考えない人はおりません。成功するには成功 する訳があり、失敗するには失敗する訳があります。

 小さな会社は、努力こそがすべてを決めると思って夜も昼も目茶苦茶に働くこ とがあります。失敗しても、やはり努力が及ばなかったと考えがちです。

 大きな会社は、失敗には300以上の原因があるといって、徹底的な分析をして万 全な取り組みをします。

 さらに国家レベルになると、今、宇宙への挑戦が始まっています。又、スペー スシャトルなどは、地球を1時間半の早さで1周することもできます。そして 今、なぜだろうかの考え方によって、人類の火星への永住計画が着実に進めら れています。

 しかし今、発展を続けているのは物理的な研究ばかりで、人間形成の研究は 1,000年前も今日も進歩や発展はしておりません。

 どうすれば人間自身の進歩や成長ができるのでしょうか。



 子供の人間形成や会社での人格の育成などについて、『なぜだろう』 『なぜだろう』という考え方をする人が今日どのくらいいるでしょうか。
 すべてはなぜだろうから始まるのではないでしょうか。