自分がドロボーだったら、人もドロボーではないかと思いま
す。 自分がウソツキだったら、人の言うこともウソではないかと 思います。 自分がバカだったら、人もバカにしか見えません。 自分が偉い人間だったら、賢者は愚者からも学ぶといいます。 自分が正直だったら、人も正直に見えます。 自分がおもいやりが深いと、人のおもいやりが身にしみて分 かります。 自分にまごころがあると、人もまごころのある人に見えます。 自分が欲深いと、人の欲の心が気になってしかたがありませ ん。 自分が高慢であったら、人の高慢が鼻について許せません。 自分に良心がなかったら、人の良心は見えません。 自分をよく知ろうと思うならば、まわりの人がどう見えるか、 それが自分の姿そのものではないでしょうか。 人を尊敬する人は、自分も尊敬に値する人であるはずです。 人の心が美しく見える人は、自分の心も美しいからであって、 もしこの世が天国に思えるなら自分も天国の人間でしょう。 もしこの世が地獄に思えるなら、自分の心が傷ついたり病ん だりしているのかもしれません。 人をどのくらい重く見ているかが、その人の重さというもの ではないでしょうか。 |