生きる目標

 イギリスのブレア首相は、「人間として最も大切なことは希望と愛と信仰である」と 語りました。 日本の橋本総理大臣は「すべての人々が実現出来る希望を持てる国を作りたい」と 国家目標を語りました。

 人は希望を持つ時に一番やる気が湧いてきます。 学校も社会も全て一人一人にやる気を起こさせることが一番大切ですが、 そのためにはやはり一人一人が実現出来る希望を持たせる事がまず何よりも重要な事かもしれません。

 希望のある人には目標があり、目標のある人には努力が生まれてきます。 それが学校も会社も一番成績を上げることにつながってくるのではないでしょうか。

 松下幸之助氏は「経理をガラス張りにして、売上や利益を社員の皆に知らせる事が大切なことである」 と語りました。 そこには社員の一体感と共通の希望と目標が生まれてくるからでありましょうか。

 又、最近の企業によく見られることは「ものを作ることによって人間を創り、 物を売ることによって人間を創ることが大切である」という方向です。

 「企業は人なり」といわれる通り、人間が主役ですから人間を磨かなければ、 良いものを作ることも売ることも出来ません。

 人間は誰も、何のために生まれてきたかを知りません。 せめて働く事によって自分という人間を作ることを基本的な目標としたいものです。 そして、その上にそれにふさわしいいろいろな夢や希望を描いてゆくならば、 さらに大きな生きがいを感じられる人生となるのではないでしょうか。



 人はいろいろな夢や希望を持つことが大切です。 しかしその基本に、生涯かけて人間を磨くという目標があれば、 七転び八起きが出来る力も生まれ、さらにスケールの大きな生き方も出来るのではないでしょうか。