勉  強

 教養とは学歴のことではありません。教育の目的は人格の完成にあるといわれる通り、勉強によって人格の育成がなされたかということが一番大切な問題です。

 もし黒いものが白く見えたり、白いものが黒く見えたりしたら大変です。

 もっと大変なことは、間違っていることが正しく見えたり、正しいことの大切さが分からなかったりしたらどんな生き方をしてしまうことでしょうか。

 教養がないとつい思い込みが多くなります。 教養があれば謙虚に目を見開き、謙虚に耳を傾けることが出来ます。

 何事も勉強をすればするほど、自分が何も知らなかったことを知ります。

 勉強によって己の無知を知り、未熟さを知り、そして短所や長所が分かります。それはやがて他人の素晴らしさがよく見えてくることにもなることでしょう。

 勉強とは知識を広めることによって真理や道理を学ぶことであり、そして自分を鍛え磨き、自分を大きく深く広く伸ばしてゆくことではないでしょうか。

 かたくなな心は素直な心となり、又、思い上がりの恥かしさを知り、そして相手の身になって考える思いやりの心ができてきます。

 立派な勉強の仕方によっては人の心も見えてくるはずです。

 誤解や錯覚の恐ろしさが分かるから、人の悩みや苦しみをただ同情するだけでなく、正しく理解することもでき、又、声をかけて励ますこともできます。

 今日の社会では勉強とは人に勝つ為のものであったり、人より自分が幸せになるためのものであると思っている人も多いようです。

 本当の勉強とは何なのかということを、もう一度よく考えてみる必要があるのではないでしょうか。

 人生は全て勉強であり、人生は一生勉強であると思って、勉強を楽しいものにしてゆきたいものです。



 自分をこれでよしとしたらおしまいです。
 勉強ほどたくましさとみずみずしいうるおいをつくるものはありません。