人から、あなたは字が下手だと言われたら、字を書くのがいやになります。
あなたは字がお上手ですねと言われたら、 今度はもっと練習しておこうと思うようになります。 生まれつき字の上手な人が居るわけがありません。 赤ちゃんの時から上手な人も居ません。 字の上手な人はみな陰で練習した人ばかりです。 人はちょっとしたことがきっかけで、やる気をなくしたりやる気を起こしたりして、 益々下手になったり、益々上手になったりしてゆくものです。 最初にちょっとうまくゆくとおもしろくなって好きになります。 そして自分に才能があるような錯覚を起こしてやる気になるということがよくあるものです。 この世の中は錯覚や誤解で動いているものだという人があります。 ちょっとした錯覚から、 苦手なものが増えたりなくなったりしているのかもしれません。 ですから、人から暗示をかけてもらわなくても、 自分で暗示をかけることが出来たら苦手なものを克服することは簡単なはずです。 嫌いなものでも好きに変える努力をしたり、才能があると信じたり、 又、自分は不屈の根性があると信じて粘り強く努力することなど、 自分をどう走らせるかは、自分の思い込みが原動力となるのではないでしょうか。 エジソンが電球のフィラメントの素材を発見したのは、日本の京都の竹でした。 それは六千回の失敗の後に成功したといわれます。 一体そこまでの努力を続けさせたのは何であったのでしょうか。 それは不屈の根性と、自己の才能の自信と、母親の繰り返しかけた励ましと、 そして好きでやったことなのではないでしょうか。 |
何でも好きになるか、嫌いになるかは、ちょっとしたきっかけからに過ぎません。
自己暗示を自分でかけるか、人にかけてもらうかによって苦手克服は出来るものではないでしょうか。 |