働くということ

 自己満足のために仕事をすることを趣味といいます。

 お金を払ってくれる人に満足をして頂くために仕事をすることを 働くといいます。

 趣味は、合格か不合格かを自分で決めます。 休むのもやめるのも自分の自由です。 誰にも文句や苦情は言わせません。 自己満足という自分の世界にはまっていくことです。

 しかし、そんなことでお金を支払ってくれる人は誰も居りません。 つまり、お金がなければ生きてゆけないので、 趣味では人は生きられないということになります。

 働くということは、自分のやったことに対して お金を払うほどの価値があるかどうかを他人の価値観で決めて頂くことです。 そしてその後もまた頼むかどうかは、お金を支払う人が勝手に決めることです。 つまり相手の価値観をどれだけ理解出来るかということにかかっています。 理解する力がなければ、相手に満足を与えることは出来ません。

 安くていい商品だからお客様はうちの店に来なければいけないといって 押しつけることは出来ません。全くお客様の勝手です。

 何が正しいか正しくないかにお金を支払うのではなく、 満足を与えてくれたことに対してお金は支払われるものです。

 趣味と働くことの違いは、自分に重きを置くか相手に重きを置くかであり、 相手に重きを置いて尽くした時、大きな報酬が生まれるという自然の法則が あるのではないでしょうか。

 更に又、相手の価値観を理解しようと全力を尽くすことによって 自分が大きくなります。 相手に満足をして頂こうと全力を尽くすことによってまごころが育ち、 心が豊かになってゆきます。

 働くということは、お金を頂く以上に素晴らしいものまでも 得られるのではないでしょうか。



 喜んで働いてくれないのならいらないと人は思うものです。
 仕事とは、自分の技術とまごころをもって喜びを提供して、 そして自分を磨くものではないでしょうか。
 お金のためだけに働いていると自分が小さくなってしまいます。