CHANGE=変革

 人民の人民による人民の為の政治だといって民主主義が世界中に広がっています。

 しかしそれは国民の一人一人が大切であるということであって、それを世の中で一番大切なものは自分であることだと思い過ぎて、みんなが自己中心的な生き方をはじめたら、まず家庭がバラバラになってゆくことでしょう。

 離婚はどんどん増加し、子供は非行に走り、学校は荒れて、やがて教育が崩れてゆくのではないでしょうか。

 教育の目的は人格の完成をめざすはずのものが、自分が競争に勝って、自分がよい会社に就職する為に学校へ行くのだとい誤った常識が生まれてくるのも当然かもしれません。

 人間としての規範や理念というものを、家庭でも学校でも教えられなかったら、人間は一体どうなってしまうのでしょうか。

 学校を出て就職をしても、社会や会社の為に働くのではなく、自分が遊ぶ為に働くという考え方になり、やがて世の中で一番立派なことは遊ぶことであるという価値観が生まれ、人々はみな遊ぶ為に働くものだという考え方になってよいものでしょうか。

 遊ぶことが素晴らしいのであって働くことはバカらしい事であるという人間社会が栄えるはずがありません。

 自分を少しは犠牲にして、世の為人の為会社の為に働くという事が美徳である会社でなければ世の中は良くはなりません。

 人間は人の為に働く事を一番の美徳とする会社が理想なのではないでしょうか。

 人類は今、人間とは何かということについて、考え直してみる時が来ているのかもしれません。



 クリントン大統領は「変革」チェンジを公約に、アメリカを30年ぶりに黒字にしました。ノーベル平和賞の受賞候補にも選ばれ、さらにスキャンダルで騒がれても尚、史上最高の人気の支持率をも勝ち取りました。