おもしろさは一生懸命から

 過去を振り返って、一番楽しかったことは何かということを思い出してみると、それは自分がみんなと一緒に一生懸命にやった時のことではないでしょうか。

 自分が全力を出しきっていた時は、それが自分の本当の姿に見えるからかもしれません。どんなに厳しく、またつらいことであったとしても、よくやったと自分を褒めてやりたい気持ちになるのかもしれません。

 それが尚更にみんなと一緒に頑張ったものであったら、その仲間のことも忘れられないほどの親しみを感じることでしょう。

 自分に合う仕事を探しているという若者がよく居ます。しかし、一生懸命にやっていれば何でもおもしろくなるものであって、合う仕事が見つからないという人は、何事にも一生懸命になれない人なのではないでしょうか。

 もしプライドが高過ぎて高慢な人間になってしまうと、どんな仕事をしても、こんなことは自分の仕事ではないとバカらしく思えてくることでしょう。何でも本気で取組まねば決しておもしろくなれるものではありません。

 その為には謙虚な人間になることが一番大切です。プライドを忘れて童心になれば、好奇心がわいて、いくらでも興味は起きてくるものです。

 どんな仕事にも我慢が必要とよくいわれますが、我慢など必要のないくらい好奇心と興味を持つことが出来たら、遊びよりも仕事の方がはるかにおもしろいのかもしれません。

 好奇心とは遊び心のことであるならば、仕事にはその遊び心が必要なのではないでしょうか。



 一生懸命にやっていれば何でもおもしろくなってくる