家庭は空港

 飛行機が空港から空高く飛び立っていきます。
 そして又空港に帰って来て、燃料を補給したり、機体の整備をしたりして休みます。

 人間も一日のうち半分は仕事に出かけて、半分は帰ってきて休養をとります。お風呂にはいったりくつろいだりして心身の整備調整などをしなければなりません。

 緊張ばかりしているとストレスに負けて必ず病気になってしまいます。人間の体はリラックスをしなければならないように出来ています。
 だから人間にとって家庭というものは帰りつく空港のようなもので、絶対になくてはならない重要なものではないでしょうか。

 家庭はどこよりもくつろげるところでなければなりません。傷ついた心も癒せるところでなければなりません。緊張から開放されてホッとするやすらぎがあれば、あとは自然治癒力でなおります。

 更にそこにおもいやりという人間のぬくもりがあって温かく感じられるものが加わるならば治癒力は高まり、その上元気の充電も出来ることでしょう。
 飛行機は高度何千メートルの危険をおかして働きますが、人間も大きなストレスと向き合って働かねばなりなせん。それらのストレスに打ち勝つためには十分なリラックスとぬくもりが何よりの休養となります。

 人間の体は、やるぞ!という交感神経と、休もうという副交感神経のバランスが特に大切に出来ています。
 人間も飛行機も十分な整備調整があってはじめて高度な仕事が出来るものではないでしょうか。

 男でも女でも家庭を治めきれない人が社会で立派な仕事が出来るわけがありません。
 人を大切に考える人は、人からも天からも守られるのではないでしょうか。