挨拶

 挨拶の仕方を見ればその人がどんな人かわかるといわれます。
 「あなたは挨拶する時、どんなことに気をつけていますか」と尋ね、答えを聞けばその人のことがだいたいわかるものです。

 「目を見ます」という人は、人の気持ちを大切にする人ではないでしょうか。
 「大きな声だします」という人は、自分に厳しい人ではないでしょうか。
 「笑顔で明るくさわやかに」という人は、お互いに幸せになりましょうという人で、心のやさしい人かもしれません。

 「相手のいうことにいきいきと関心を示す」ようにしているという人は常にまごころのこもった応対をする人だと思います。
 自己中心的な人は自己中心的な挨拶をします。

 思いやりの深い人は必ず挨拶にも表れているものです。
 挨拶もろくに出来ない人が立派な仕事が出来るわけがありません。
 自分さえよければ、という仕事の仕方をする人にとっては、挨拶などどうでもいいにちがいありません。

 ところが相手の気持ちに満足を与えたいと思って仕事をする人にとっては挨拶はとても大切なことなのです。
 仕事の厳しさをよく知っている人は、厳粛な姿勢を身に付けているからこそ挨拶の中にも、その厳粛な構えが表れてくるのではないでしょうか。

 しかし、幼稚園の子供が見えても、そういったことはなかなかわかるものではありません。
 いろいろな苦労をしてきた人であればこそ、いろいろなものが見えるといえるのではないでしょうか。