史上最多のホームランを打ったマーク・マグワイア選手は記者会見で「すべて感謝です」と語りました。 世界中で騒がれているというプレッシャーの中で、あの集中力はどこから出てくるのかと人々は驚き、マシーンか人間かとその不思議さに目を見張りました。 成功の鍵は、この言葉に秘められているのかもしません。 「感謝」という言葉はよく使われる言葉で決して珍しい言葉ではありません。 しかし、このあたりまえの言葉を言ったことのない人が大勢いることもまた事実です。 相手よりも自分の心を低く置いた時にしか感謝の心はわいては来ないものです。相手よりも自分の心が高い時には感謝の心は起きないし感謝という言葉も出ては来ません。 感謝とは、相手を尊敬する心であり、相手を拝むような心でもあります。 人は一生懸命だけでは成功しません。そのように人を大切に思う心の人しか成功もしないし、幸せにもなれないのではないでしょうか。 自分が尊敬されたいなどと、自分を意識しすぎる人が感謝されたいなどと思うのかもしれません。 感謝する心は美しいけれども、感謝されたいとか礼を言われたいという心の次に起きるものは、恩に着せる心です。 せっかく良いことをしても、それを鼻にかけたり恩に着せたりするような心はみにくい心です。 感謝されようと思って人に尽くすのではなく、喜んで頂きたいと思って人に尽くすことが大切です。喜んで頂きたいという心と、感謝されて自分がいい思いをしたいという心では大きく違います。 自分よりも相手を重く感じる心には、感謝されたいという高い気持ちは起きないはずです。 心が自分の方に向いている人には大きな力は出ません。人を重く大切に考える人に大きな力が生まれるのではないでしょうか。 |
一生懸命になると、人はとかく自分しか見えなくなりやいすものです。 自分を見失わないところに、集中力が生まれるのかもしれません。 |