仕事の覚え方

 
 就職試験に合格しても、仕事を覚えることが出来なかったら会社を辞めなければならなくなります。
 
 給料の高い会社ほど仕事が難しいものです。
 
 試用期間が三ヶ月から一年位まであるところもあります。だいたいその間に覚えなければなりません。全くのシロウトがその道のプロになるのですから、どの道を選んだとしても大変な勉強をしなければならないはずです。
 
 仕事を覚える為には、まず素直さと謙虚さが必要です。

 例えばどんな資格を持っていても、その会社にはその会社のやり方があるので、全く白紙で取り組んで全力を出さなければ教える方が力を入れてくれません。
 
 自分というものがありすぎる人は教える方が気を使い過ぎて疲れてしまいます。
 
 教える人がどんなに楽しそうに気を使って教えてくれているようでも、決して冗談など言っている場合ではありません。教えるということは三倍の苦労があるものです。
 
 習うより慣れろという通り、まず、心も体もその仕事に慣れることが一番です。その次に習ってあげているというお客様気分ではなく、技を盗むような好奇心が必要です。そして同時に工夫をしてみることも大切です。
 
 しかし、自己流をやったら早いようでも結局は上達は遅くなります。どこまでも基本に忠実に従わなければなりません。「頑張ります」とか「一生懸命」とか言っているようでは、まだ話になりません。

 覚えなかったらクビになるという恐怖の設定がなければ本気など出るはずがないものではないでしょうか。
 
 
仕事を覚えるということは、そこに自分の人生をかけるという命がけのような心構えが必要ではないでしょうか。
人は働くために生まれてきたという信念が大切です。