歴史上の指導者といわれる人達にはみな魅力がありました。 歴史はその魅力がつくったものであるといえるくらい人々の心をとらえて引っ張ってゆきました。 その魅力とは、目的意識がはっきりしていて、更にその人の哲学が素晴らしいと共鳴するものがあり、そして自分も同じ気持ちになりたいというあこがれのような気持ちのことではないでしょうか。 例えば会社の場合であるならば、リーダーは信念のように固い意思と使命感をもって、一つの目的に向かって走ることが大切です。その姿に美学のようなものを感じて、そしてそこに部下はついてゆくことに幸せを感じるということがあります。 リーダーシップとは、みんなを同じ船に乗せて、同じ価値観を持たせて一つの方向に走らせる力のことです。 この船長に自分の身をまかせれば、絶対に間違いはないという信頼がわいてこなければなりません。そして船長を信じることに喜びを感じて、身も心も躍りたくなるような気分になる時、部下達の力はお互いに相乗効果を発揮して、更に大きな力が生まれてくることでしょう。 リーダーに問われるもう一つの大きな問題は、外に向けての顔です。 それは責任です。責任とはみんなを代表する顔を持って、相手に満足を提供することです。 仕事をまかせた方としては減点法で厳しくチェックをしていきます。結果だけしか見ようとしません。ところが実力のない人は努力を評価してもらおうとします。部下に対しては努力を評価してやりたくてもそれは外に対しては言えないことです。 そういった人間としての大きさというものがリーダーにはいつも問われているのかもしれません。 どんな仕事も必ず責任が問われます。そこに自分の人間性のすべてを形に表してゆくのが仕事です。 だから、リーダーは当然誰よりも魅力が磨かれてゆくのではないでしょうか。 |
リーダーシップとは、内に向かってはみんなをまとめる力であり、外に向かっ
ては仕事を通して人格表現をしてゆくことではないでしょうか。 リーダーの本当の喜びは、みんなに喜ばれるというやり甲斐と、責任を持つほ ど大きくなってゆく自分を見ることにあるのではないでしょうか。 |