上司は親である

 
 親は子供を可愛いと思って育てます。
 
 しかし、突き放したり叱ったりすることもあります。増長させてしまったら取り返しのつかないことになるから、優しさよりも厳しさを表に出さなければならないのです。
 
 明日は試合があるという時、本人よりも親の方が心配します。祈る思いです。勝った時は本人よりも親の方が大喜びをします。
 
 応援してくれる親に喜ばれたいという思いで戦います。だから勝った時は親の所へ一番に報告をします。
 
 仕事も試合のようなものではないでしょうか。会社の上司は親の役ですから、部下に仕事を任せる時は、上司の方が心配をします。仕事がうまく出来たら上司の方がもっと嬉しくなるものです。
 
 部下と上司の関係は親子のような信頼関係がなければ決して良い仕事が出来るものではありません。
 
 上司に喜ばれたいという情熱は仕事に心が入ります。これで良かったでしょうか、というお伺いの姿勢がいつも必要です。そして上司は「よく出来た」と誉める親心が大切です。
 
 人間はロボットの真似をしてはいけません。仕事をただやれば良いという機械的な動きではなく、どれだけ心のこもった働きが出来るのかということが重要なはずです。
 
 仕事も面白い、いや、心の通いの方がもっと面白いという方が人間らしい働き方というものではないでしょうか。
 
 
 信頼の確認をしあいながら、力を合わせて仕事をする 面白さを学ぶことが出来たら、益々心のつながりは強く なってゆくことでしょう。