心の窓

 小鳥達も魚達も野山を走る動物達も、みんな仲間と楽しく生きています。
 
 人間も一人では生きることは出来ません。

 無理に一人で暮らしてみても孤独感にさいなまれて、いつの間にか笑顔もなくなり、決して楽しい人生とはいえないものになることでしょう。

 人と人との上手な関わりの中で、はじめて笑顔が生まれてきます。笑顔は笑顔を呼び、笑い声は笑い声を呼び、そして心と心の通いが生まれます。

 心は目には見えないものですが、確かに存在します。その心はそれぞれに特徴があって、上手につきあうとその良さがどんどん引き出されて、心の通い合いはだんだん面白くなって来ます。

 しかし、それは自分のペースで相手にぶつかってゆくだけでは摩擦こそあれ相手の良さは見出せません。

 そーっと相手の感情を大切に包むようにいたわりながら接すると扉を開いてくれます。

 はじめから心の窓を開いている人もあれば、心の窓を閉めている人もあります。

 人間は複雑な感情や価値観を持っていますから、それらを理解する力がないとお互いに心の窓を開いて語り合うことは出来ません。

 いつも相手の身になって考えるようにしていると、その人のいろいろな特徴が見えてきて、その素晴らしさにふれるような楽しさが生まれて来ます。



 相手の心の窓を開ける優しさを知らずして人生の幸せはないのかもしれません。