「営業は断られるところから始まる」と言われます。 下さいという人のところへ持って行くだけなら営業マンは要りません。それは運送会社のすることです。 向こうを向いている人にまずこちらを向いて頂いて話を聞いて頂くのが最初の仕事です。 そして商品を買って頂く前に自分を買って頂かねばなりません。もし嫌われたら他から買われてしまうかもしれないからです。気に入られたら喜ばれて買って頂けるかもしれません。信じられたら本気になって買って頂くことが出来ます。もし疑われたら信じてもらえるまで戦わなければ一歩も前に進むことが出来ません。 営業とは、いかに自分を気に入られて信じられるということでもあるのかもしれません。 社内で仕事をする人も上から仕事を頂き、お金を頂くのですから社内営業をしているようなものです上から、もし気に入ってもらえなかったり信じてもらえなかったら、会社の中で働くことは出来なくなります。 「営業とは断られるところから始まる」と思っていれば、上司からたとえ「クビだ!」と叱られても平気です。どうすれば気に入られるだろうか、どうすれば信じてもらえるだろうかと努力をするところから又始めれば良いことです。 営業の精神は家庭でも必要なことかもしれません。仲の良い夫婦でもいつ嫌われるかもしれません。 嫌われたら別れましょうというのでは、何度結婚しても幸せになることは出来ません。 人間はどうすれば気に入られるか、どうすれば信じてもらえるかと努力することが人生というものではないでしょうか。 |
人が生きてゆく為には働かなければなりません。働くとい うことは、どうすれば気に入ってもらえるか、信じてもらえるかという心の働きが一番必要なことなのではないでしょう か。 |