これからのビジネスの方向

 
 感じが良いお店は繁盛します。

 しかし、感じが良いだけでは必ず繁盛するとは限りません。

 嬉しくなるお店なら必ず繁盛するのではないでしょうか。

 これからのビジネスは、どうすればお客様が嬉しくなるのかを研究しなければなりません。

 その為には、お客様が何を大切と考えて生きているのかということから知らなければお客様の本当の全貌がつかめません。お客様を根本から理解しようと努力するところにいろいろなものが見えて来て、要望に応える応え方もわかって来るのではないでしょうか。

 誰よりもお客様の良き理解者になることがビジネスの基本であり、そして第一歩であるはずです。

 お客様ご自身よりももっとお客様のことをこちらがよく知っているところまでいけば、本当のなすべき効率的なピンポイントサービスが出来るのではないでしょうか。

 人はみな価値観が微妙に違うものですが、そこまで読んだキメ細やかな対応をしてこそお客様に心からの満足を与えられることでしょう。

 嬉しいという気持ちは満足から始まります。

 そして満足の次に嬉しいと思うものは希望です。人は希望がわくと嬉しくなります。

 人は希望がなければ生きて行くことは出来ません。希望は生きるための最も重要なものですから、お客様の希望がわくためのお手伝いをすることが、これからのビジネスの一つの方向であると言えるのではないでしょうか。

 今、産業社会が終わって高度情報化社会が始まっています。この新しい時代をどう生きるかと多くの人々がとまどっています。

 ビジネスの在り方を根本から考え直す時代がもう始まっているのではないでしょうか。
 お客様の欲しいものは「満足と希望」です。
 お客様に「満足と希望」を与える競争がビジネスであるという常識が根付いていくのではないでしょうか。