うれしい心

 あなたは毎日心の中にいろいろなものを入れていることに気づいていますか。

 心の中に不満を溜め込んでいく人、心の中にうれしい気持ちを溜め込んでいく人、憎しみや恨みを溜め込んでいく人、思いやりやまごころを溜め込んでいく人、などなど・・・、心は自由であるために、知らず知らず毎日次々といろいろな気持ちを心の中に溜め込んでいっているのです。

 特に恐ろしいことは、不安な気持ちをどんどんと溜め込むことです。やがて夜は眠れなくなり、またストレスがかかって病気になってしまうからです。

 子供のようにうれしいという気持ちを心の中に積み重ねていくと、表情が明るくなり、心も体も健康になります。

 言葉も自然に優しくなり、動きは活発になり目は輝き笑顔が多くなります。うれしいと思う度に心はさわやかになります。

 うれしいという気持ちは素直な童心の気持ちです。毎日苦労に負けて暮らしていると、せっかくのうれしい気持ちを打ち消してしまうから表情が暗くなってしまいます。

 苦労に打ち勝っている人しかうれしいと素直に喜べないのかもしれません。

 いや、素直な心がうれしいと思えるのかもしれません。

 うれしい、うれしいと心の中で三回つぶやくと陽気な気分になって来ます。

 たったそれだけで、不安やいらだちや憎しみの心も消えて、簡単に心の掃除が出来るからふしぎなものです。

 心理学では、悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのであると言います。うれしい、うれしいと思っていると本当になにもかもがうれしくなれるとしたら、なぜ人類はそんなことに早く気づくことが出来なかったのでしょうか。
人は知らず知らず心の中に埃が積もってゆくものです。早いうちならうれしいうれしいと時々三回つぶやくだけで心は陽気になり心の掃除が出来てさわやかになります。