仕事の出来ない従業員が、悪質の風邪を引きました。 無理をして会社に出てきました。 ゴホンゴホンと咳をしながら働いているうちに、まわりの人にも次々に移ってゆき、会社は大変困ってしまいました。 それでも本人は、会社に対して申し訳ないという気持ちよりも、自分もこんなに無理をして頑張って働いているということしか考えませんでした。マスクもしないで平気な態度でした。 こうした自己中心的な考え方をする人は、人間としての恥ずかしさに気づくことが出来ません。 それは、自分があってみんながあるという子供のような考え方からではないでしょうか。 みんながあって、自分があるという考え方が大人の考え方です。 給料の三倍は稼がなければ会社は成り立たないとよく言われます。自分はもしや赤字にはなっていないだろうかと、まず会社の立場になって自分を見ることも大人の考え方です。そして風邪を引いたらみんなに迷惑をかけることになるから普段から余程健康管理に気をつけなければと配慮するのはおとなの当然の常識です。 みんながあって自分があると思っている人は、そういうふうに普段のものの考え方が全然違ってるはずです。 まわりへの気の使い方を見れば、その人の人格はすぐにわかります。それが子供と大人の違いであるのかもしれません。 体はひとりでに大人になりますが、心は自分の力で大人への努力をしていなければ、人生いたるところで恥をかいていくのではないでしょうか。 |
子供は自分のことしか考えていません。 大人になるにつれて「おかげさまで」という言葉が多くな ります。みんなにお世話になっていることが一つずつ見えて 来るからでしょう。 |