徳が支配する世の中

 
 笑顔には二通りあります。

 相手に喜んで頂きたいという思いからの笑顔と、もう一つは自分の気持ちや自分の都合が優先している笑顔です。

 挨拶にも二通りあります。

 相手に喜んで頂きたいという思いからの挨拶と、もう一つは自分の気持ちしか考えてない挨拶とがあります。

 仕事の仕方にも二つのタイプがあります。

 喜んで頂きたいという思いがいっぱいの働き方と、もう一つはお金中心の働き方で、それは自分の気持ちや自分の都合が優先している働き方です。

 心の中は誰にも見えませんが、長い間には人の心というものは、はっきりと見えてくるものです。
私達はよく、徳のある人、徳のない人などという言葉をつかうことがあります。

 何を根拠に言われているのかはわかりませんが、大きな失敗をすると「私の不徳の致すところです」とよく言います。

 徳と運とは何か深い関係があるのかもしれません。

 この世の中はお金が中心で動いているように見えますが、お金よりも運やツキの方がもっと大きな力を持っているようにも見えます。

 人に喜ばれたいと思って努力する度に徳が出来て、その徳がツキや運を呼ぶのではないでしょうか。

 この世を本当に支配しているものは、徳の力なのかもしれません。
 
 人の為に心を尽くしてもわかってもらえないことがよ くあります。
 しかし、それが徳となって運命の上に現れて来るもの であるとしたら、自然の法則はやはり完璧であるのかも しれません。