二つで一つ

 この世で最も大切なことが二つあります。

 その一つは自分が喜ぶことです。もう一つは人を喜ばせることです。

 喜び上手になることによって心も体も健康になります。

 喜ばせ上手になることによって運が良くなります。

 自己中心的な心が強い人は、喜び上手になろうと思っても、はじめは喜べますが、ストレスがかかって来て喜びの心はだんだんと消えてゆきます。やがて喜ぼうと思っても喜べなくなってしまいます。心が病んで来るのではないでしょうか。

 自分が喜ぶということも大切ですが、人に喜んでもらうことをもっと大切に考えていると、「共に喜ぶ」というもっと大きな喜び方を知ることになります。

 笑顔にも二通りあります。自分中心の自分だけが喜ぶ笑顔よりも、相手の気持ちを大切にしながら笑う笑顔の方が良い笑顔になっています。

 お酒もごちそうも、共に楽しみながら食べる方が美味しくなります。喜ばせ上手になればなるほど喜び上手になるのかもしれません。

 喜ばせ上手になると、相手の側から自分を見ることが出来るから、自分のなすべきことがよくわかるようになります。

 何をして差し上げるべきかがわかればわかるほど、忙しくなってきます。ビジネスはそこから始まります。

 本当の喜ばれ方を知る者のみがビジネスに成功します。

 利益が上がって幸せになれるのは、喜ばれて来たその成果の賜ものと言えるのではないでしょうか。

 仕事でも家庭でも、自分だけの幸せはないのかもしれません。



 自己中心的な人はストレスが強くかかります。
 ストレスのかかっている人の顔には険があります。
 心身共に健康な人の顔は柔和です。