仕事探し

 どんな商売が儲かるかというと、人の困っていることを探して助けることであるとよく言われます。

 歴史を築いて来た人達も、困っている人達を見て、やむにやまれぬ思いで立ち上がった人達が偉業を成し遂げました。

 親の苦労している姿を見て何とか出来ないものかと思ってひらめいたアイディアが大ヒット商品を生み、やがて毎年連続世界一の発明王になった人も居ます。

 動物の世界は自己中心的であるのに比べ、人間の世界は人の為にいろいろと工夫し努力をします。それが人間世界を無限に発展させています。

 しかし、多くの人は、はじめは人の為にと考えながらも、知らず識らず自分の欲がわいて来て、人の為にという思いはたてまえと変わり、本音では自分の為ばかりを考えるようになり、それがいつの間にか運命の軌道からはずれて行く結果になるのかもしれません。

 人の為と見せかけて、本音は実は自分の為にやっている人は、それはだましをやっていると言われても仕方がありません。

 ウソの種からはウソの実しか成らないはずです。そんなはずではなかったという結果になった時は、それはツキが落ちた時か、ツキに見放された姿かもしれません。

 誠の種から誠の実が成ります。

 人が困っている姿から目を背けないで、やむにやまれぬ気持ちで飛び込んでゆく心を誠の心と言うのではないでしょうか。

 困っている人はいくらでも居るはずです。誠の心さえあればいろいろなことで人の困っているのが見えて来るはずです。

 もし、「至らない私ですが、何かお役に立たせて頂くことはありませんか」という気持ちの人と、自分が得することばかりを考えている人が居たら、運はどちらに味方するでしょうか。


 生も死も自分の意志とは関係ありませんが、結婚も就職も 自分の意思以外の力が大きく加わって来るものではないでし ょうか。