親切にしてくれると「ありがとう」と言って喜びます。 いつも親切にして貰っていると、だんだんとそれを当たり前と思うようになって来ます。 いつかそのうち、親切にしてくれない時があると不満に思ったり、冷たいと言って悪く思うようになることさえあります。 人は誰でも、自分に都合のよいことは、みんなそれを当たり前と思ってしまう癖があるのではないでしょうか。 病気になってはじめて健康のありがたさがわかったり、親が死んではじめて親のありがたさがわかったり、貧乏をしてはじめてお金のありがたさや人の情けのありがたさがわかるものです。 それは人間の弱さです。あまえや、横着や、ずるさです。 人間にそんな弱さがあるとしたら、人間は幸せになればなるほど、心が腐ってしまうということもあるのではないでしょうか。 若いうちに苦労をせよと昔からよくいわれてきました。 いろいろな苦労をしてきた人は、どんなに幸せになってもいつも「ありがとう」の気持ちを忘れません。 「こんなに幸せであってもいいのだろうか」と、いつも自分に問いかける感謝いっぱいの時が一番幸せな時なのではないでしょうか。 |