「老いては子に従え」といいます。
その方が子供がさらに成長を続けます。
親から見るといつまでたっても子供に見えて仕方ありません。
「子は親に従え」といつまでも言い続けたいけれど、それでは成長がストップしてしまいます。
自転車を覚える時、いつまでも後ろで捕まえていたら、永久に覚えることはできません。
転んで痛い思いをすることが必要なことです。
そうして子供がどんどん成長していくと、それを見ながら親も一緒に成長していかなければなりません。
子供に負けて喜ぶのが親心です。
しかし、親があって子があるのですから、どんな親でも、愚かな親でも、親ほど大切なものはありません。
親を根としての関係は命の関係です。
親の親心によって自分が育ったのですから、今度は自分が親に対して親心というまごころをかけてお返しをする番です。
だだっ子や反抗期を今度は親にやって頂いて、その受け止め方のうまさを見せて、その時に親が負けたと思った時が、子供もまた本当に成長した時なのではないでしょうか。
この世の中に親心に勝るまごころはありません。
永遠の確かな愛です。
誰に対してもわが子だと思えば、今すぐにでも真実な親心をかけることが出来ます。
すべての人類が親心をかけあう時、この世にみにくい争いは消えてなくなるのではないでしょうか。