今、先進国では人間関係が希薄になっています。
自己主張とは、自分さえ良ければそれでよいという考え方だと勘違いをしているからかもしれません。
その反動で、誰からも相手にされない寂しさが訪れています。
文明という豊かさが、人間をますます孤独にしています。
貧しさや不自由な生活の方が、家族でも助けあいのすばらしさを学びます。
おいしいものは分けあって食べた方がもっとおいしくなります。
ぜいたくな飲みものよりも、人の為に汗を流して飲む一杯の水の方がはるかにおいしいものです。
やさしい言葉や明るい笑顔から遠ざかることは、やがてストレスに追いかけられる生活となります。
今先進国で、一家団らんの大切さを叫んでいない国は日本だけです。
生きる目的を、お金や物だけに求めたことは大間違いであったことに、今人間はやっと気づき始めたのです。
失うものが大き過ぎたからです。
人間ほど大切なものはありません。
人を大切にすることが自分を大切にすることになり、何よりも充実と満足を得られることになっていくことに、なぜもっと早く気づけなかったのでしょうか。