人を育てられたら一人前

 人をたすけることは簡単です。

 人を育てる為には時間がかかることなので、大変な根気が必要です。

 そして本人の三倍の勉強が必要です。

 誰よりもよき理解者となって必要な養分を与え続けなければなりません。

 育てるということは自分の型にはめることではありません。

 植木を育てるのと同じように、まず違いを認め、自分の力で伸びていく元気を与えることが何よりも重要なことです。

 やる気と希望がわいてくるように陰から応援をする役目です。

 育つ人が主役で育てる人は脇役です。

 自分を殺して相手を生かすことが出来なければ脇役は務まりません。

 主役を輝かせながら個性を伸ばしていく為には、肥となり風ふさぎとなって守る役目です。

 そして自分も一緒に育っていかなければ邪魔ものになります。

 やがて、自分と同じように人を育てられる人間に成長してくれることが最大の喜びとすべきことではないでしょうか。