「じっとしていてはたすからない」
                         

東芝が倒産の危機に瀕した時、土光さんが救いました。

土光さんは、「重役は十倍働け」といって、社長自身が毎朝六時に出社しました。 役員もついて出るようになり、部長も課長もついて出るようになり、そしてみんなが出るようになりました。 一人ひとりが勢いづいて東芝は危機を乗り切ることができました。

日産が倒産の危機を迎えた時、ゴーンさんが救いました。 ゴーンさんも朝六時に出社しました。社長が何も言わなくても、 役員も出るようになり部長も課長もみんなが出るようになり生まれ変わりました。 そして日産は奇跡的な成長を遂げて世界中が注目をしました。

それまでは、営業が悪いから売れないとか、性能が悪いからとか、デザインが悪いからとか、と、 みんなが評論家になって批判ばかりしていたといいます。

それがなぜ変わったのでしょうか。

人間は自分が一生懸命になると、人を悪くは言わなくなるものかもしれません。

自分への厳しさこそがみんなを救う力となるのではないでしょうか。