「バカの壁」
                         

今、自分の心臓は動いているから、この文章を読むことができます。 目には500個ものセンサーが働いているといいます。

人間は生かされて生きています。 金魚はバカだから、自分は生かされて生きていると思うことができません。 人間は賢いから「自分はどうも自分の力で生きているのではないようだ」と気づくことができます。

何か、とてつもない大きな力が働いているから呼吸もできるし、食事もできると不思議に思うことができます。 さらにはまた、道路をつくってくれた人が居る、魚を取りに海に行ってくれた人が居る、電気・水道など、自分の知らないところで大勢の人々からどれだけ助けられていることかわからない、と気づくことができます。

人様に生かされ、神様に生かされているのに、何も感じない人がいたら、その人は感謝も恩返しもしないことでしょう。

金魚鉢から出られない金魚のように、バカの壁から出られない人は、人間の本当の喜びを知らないから、心冷たく淋しい人生を送っているのではないでしょうか。