親は子供に「ごめんなさい」とお詫びのできる人間になることをまず教えます。
そして、「ごめんなさい」と言えばなんでも許してもらえることを子供は覚えます。
しかし、大人の社会は人に迷惑をかけたら必ず弁償や償いをしなければならないことを次に教える必要があります。
例えば人のものを盗んでおいて「ごめんなさい」とか「もうしません」とかで逃げきることはできません。
盗んだものはまずお返しをしてからのことです。
人に迷惑をかけたら、その償いをするのが当たり前です。
「ごめんなさい」で逃げても、そのツケは必ず返ってきます。
それが運命というものではないでしょうか。
もし親が子供に家庭教育で、償うという良心を教えなかったとしたら、必ず犯罪を犯す子になります。
「ごめんなさい」という便利な言葉一つで、簡単にものごとは解決できるものだと思うようになり、罪の意識は生まれなくなってしまうからです。
罪を犯せば厳しい罰が必ずあることを教えておかなければ大変なことになります。
また、償いの難しさも身にしみて知っておかなければ、また平気で悪いことをします。
なんでも「ごめんなさい」と言っておけばよいのだと教えるとしたら、それは甘やかしです。
「子供の甘やかしは毒薬」となることの恐ろしさを知らない人が、今日、あまりにも多くなってしまったのではないでしょうか。