「生きるための知恵」

 人間の心は、よくとまごころの二つの心があります。

 欲の深い人は人のためにがんばろうといっても耳にはいりません。

 まごころの強い人は、自分のためにがんばれと言っても、心は燃えてはきません。

 人間は本能的にこの二つの心を持っているようですが、しかし環境や教育によってそれ

は大きく違ってきます。

 子供の頃、言葉を覚えるように、親から価値観も身につけていきます。

 がんばれ! がんばれ!とはじめに教えますが、その次に人のためにがんばれ!と教え

なかったら、人間は社会的動物ですから生きていくことはできなくなります。

 ギブアンドテイクの法則が基本で世の中は動いています。

 まず与えることにがんばらなければ、何も得られません。

 「人のためにがんばれ!」が生きるための知恵であることを教えなかったなら、人間は

生きられなくなるのではないでしょうか。