人間は自分が少し幸せになると、もっともっときりなしに欲が出てとどまることを知りません。
慎しみの心を忘れたら、欲の心は深水のようににごっていきます。
気の毒な人や不幸な人のほうには目を向けることができなくなって、自分のことしか考えない鬼のような人間になってしまいます。
自由主義経済社会の落し穴はそこにあるのかもしれません。
今、世界一豊かな国アメリカが危機に貧しています。
自動車、電気、不動産、金融と豊かさからの崩壊が今、はじまっています。
福沢諭吉は、「天の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」と言いました。
天理教教祖は、「登りきったら落ちるより他ないほどに、落ちきったら水でも吹き上がる」と言いました。
自分中心の高い心はやがて落ちる時が来ます。
人に満足を与える心は低い心です。
低いやさしい心で人につくす時、はじめて永遠の栄えがあるのではないでしょうか。