「これでいいはず」

人間は一日一度は寝なければなりません。 心臓は80年も90年も働き続けなければなりません。 夜も昼も一分も休むことは許されません。 そして、食事は毎日必ずしなければ生きられません。 誰が決めたのでしょうか。 法律や道徳とは全く関係がありません。 そして自分の意思も何の関係もありません。 これ以上の重大な問題はないのに、 なぜ人間はこれらを軽く考えているのでしょうか。 人間はみな考えることが違いますが、 自分のおかしいところに気づいている人はおりません。 人間はみな「これでいいはず」とばかりで生きています。 「これでいいでしょうか」とどんなことも聞きながら、 毎日を生きていかなければならないのではないでしょうか。 「これでいいはずだ」とか「しかたがない」というだけで 生きられるはずはありません。 どんな会社でも仕事は必ず行き詰まって解雇されます。 「これでいいでしょうか」といつも伺う姿勢が、 いつもいつも一番人間には必要なはずです。 そういう姿勢がない人に限って、 毎日を不安で生きているのではないでしょうか。 これを人間の高慢というのかもしれません。 English Italiano Francais Chinese