「顔は夜つくられる」

その日に一番多かった心づかいが、家に帰ってそのまま残ります。  夜寝る時に、同じ表情をしたまま眠っています。  その家で過ごす時間に、自分の顔が出来上がってゆくのではないでしょうか。  鏡の前では一番良い顔をしますが、しかし、ほとんどは顔のことは忘れているので、 その時に自分の顔がつくられるのかもしれません。  もし、腹を立てたり、イライラしたりすると、そのまま心にその余韻が残ります。  もし、人を悪く思ったり、不安の心を持つと、そのまま心に余韻が残ります。  楽しいとか、うれしいという心になると、その余韻が、長く残ります。  悪い心も良い心も、決してその場だけでは済みません。 残ってしまい心の癖となってしまうのではないでしょうか。  そして、やがて性格となってしまいます。それが夜まで残れば、顔に出てしまいます。  では、良い心で、良い顔が出来るのはどんな心でしょうか。  それは、感謝と尊敬と思いやりが、その代表的なものではないでしょうか。  それが心に溢れた時は、誰もが見とれるほど、美しいのではないでしょうか。 English Italiano Francais Chinese