「親心」

 人間社会で、一番立派な心は、親心です。  それは、最高の愛の心です。最高に美しい心です。  親心は、自分を犠牲にして尽くすことに、幸せを感じる心です。  先の先まで心配をして、子供の幸せを、何よりの喜びとする心です。  親心の本心は、すべての欲を捨てることができるし、いくらでもバカになれる心です。 子供を信じ、子供を可愛いと思うことができるからでしょう。  みんなが誰にでも親心を持つことができたら、 この世に一切の争い事はなくなるのではないでしょうか。  人類は、なぜこの一点に気付かないのでしょうか。  今、世界中に中小企業が、どんどんと増えています。  それは社員に対して、親心を持つ勉強を、神様がさせているようなものです。 一番道理のわかる社員は親であり、神様でなければなりません。  しかし、その信頼関係において、後ろから矢を放ったり、 説教されたりすることほどつらいことはありません。  感謝されたり、尊敬されたりすることほど、幸せなことはないからです。  徳川家康は、「家臣に気を使うな」と教えました。  「甘やかしは毒薬である」ということを、学んだのではないでしょうか。  親心は厳しさと優しさであり、これほど難しいものは、この世にはないのかもしれません。 English Italiano Francais Chinese