「軌道修正」

 人間は、月に行くことができるようになりました。  それは、軌道修正が出来るからです。 もし、軌道修正ができなくなれば、その人工衛星はどこかへいってしまい、 宇宙のゴミとなってしまうことでしょう。 自分が間違っているかどうかは、自分ではわかりにくいものですが、 もし、自分で気づくことができなかったら、自分という人間は、 この世のゴミとなってしまうかもしれません。 人間には、良心という羅針盤がありますが、その羅針盤が壊れていたり、 精度が悪くなっている場合は、いつも人の目に疑問に思われてしまいます。  親か、親心の人でなくては、なかなか言ってはくれません。  親心の人は、よく気がつきます。無関心ではいられなくて、つい口うるさくなってしまいます。  軌道修正の言葉と思えば、素直になれます。自分の人格否定と思えば、腹が立ちます。 それでは、損をするのは自分です。  手遅れになってしまっては、この世のゴミとなって、みんなから見放されるしかありません。  「そういう見方もあるのか」、と思うだけで、その人はそれだけ賢くなります。  軌道修正が、まだ出来ると思われれば、その親心は、ますます愛情へと変わっていくことでしょう。 English Italiano Francais Chinese