「枕もとに御馳走が山のようにあっても、水一滴喉を越さん、と言って苦しんでいる人もある。そのことを思えば、自分は水を飲めば水の味がする。ありがたい。」と言って喜ぶことが大切です。

　気の毒な人のことを思って、はじめて人間は、自分の幸せに気づけるものではないでしょうか。

　自分よりも幸せな人は沢山います。そのことを思うと、自分は不幸だと思うのは当たり前です。他の動物は自分を不幸だとかみじめだとは思わないといいます。

　人間は、他人よりもいい思いをしようと思う高い心が、自分を不幸だとかみじめだと考えるのかもしれません。

　だから、低いやさしい心になることによって、毎日を感謝して暮すことが、陽気になる基本の一つではないでしょうか。











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