「本物の誠意」

  誠意とは、真実に相手のために尽くす心です。 それを、「まごころ」とも、「愛」とも、「親心」ともいいます。 尽くしていると、自分を捨てて、相手を大切に思うこともあります。   人間は多くの場合、計算をします。損得が気になる場合は、 まだ本物の「まごころ」といえません。 後で自分がいい思いができるから尽くすというのは、 誰にでもよくあることで、決して本物の「愛」とも、「親心」ともいえません。 損を損とも思わないで、犠牲を犠牲とも思わないで、 相手のために真実に尽くすのであれば、それは天にも届く本物ではないでしょうか。 それは、理解しようとする「やさしさ」で、大きい心なのかもしれません。 先の先まで考えた、自分の力いっぱいの真実かもしれません。   歴史を見ると、自分のまごころが天に届いた時に、天が応援しています。 それは迷いや不安の無い誠です。 「至誠天通」とは、余程多くの人達が経験して出た言葉なのかもしれません。 そこには、人間の計算を超えた異次元の世界があるのではないでしょうか。   English Italiano Francais Chinese